代償分割の資金確保

2013-02-14

「自宅しか財産はないし相続は関係ない」
「家は長男に残し、次男には生命保険でお金を残しているので大丈夫」
と思っていませんか?

確かに財産が少なければ相続税はかかりませんが、
ご兄弟がある場合は財産分割の問題があります。

それも「次男には生命保険で相応の現金を残している」ですが、
たとえ家と同額の保険金を次男が受け取れるようにしたとしても、
保険金は受取った人の固有の財産となるため、
本来の相続財産(不動産や現金など)に係る遺留分について
次男は相続する権利が生じます。

そのため法的には財産分割の問題が残ったままなんです。
この状態で兄弟が財産分割の話をした時、話がこじれて、
俗に言う“争族”が始まってしまいます。

これを避けるために「代償分割」があります。

分割が難しい自宅等の不動産は実家を引き継ぐ長男が取得し、
その見返りとして長男が自分の財産(金銭)を次男に渡すのです。
生命保険で資金が必要なのは、実は次男ではなく長男なんです。

この代償分割には事前準備が必要ですので、税理士さんにご相談下さい。

(記:ライフプランナー 川崎太郎)

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