タワーマンションでの節税

2014-10-16

最近、タワーマンションを購入して賃貸するという節税が注目されています。

現金や株式で所有するより相続税額を計算する際の評価額が低くなるため、
特にタワーマンションは大きな節税効果が見込めるというものです。

例えば、現金であればそのままの金額が相続財産となり課税されますが、
タワーマンションであれば土地は路線価、建物は固定資産税評価額で評価されます。
路線価は時価の約80%、固定資産税評価額は時価の約60%と言われています。
賃貸していれば、更に評価額は下がります。

土地付き一戸建ても評価は同じですが、マンションは土地の持分が小さく、
建物の割合が大きいため一戸建てよりも時価と評価額の差が大きくなります。
また、中低層のマンションよりもタワーマンションの方が
1戸当たりの土地の持分が小さいので評価額が低くなる傾向があります。

中でも最上階の角部屋は、節税効果が大きいです。
マンション住戸の固定資産税評価額は、住戸のある階や方角等に関係なく、
専有面積に応じて一律だからです。
つまり、例えば、最上階の角部屋と1階の中住戸は、
専有面積が同じであれば固定資産税評価額は同じなのです。

従って、販売価格が高い住戸ほど節税効果が大きくなるのです。

ただ、節税目的で購入したタワーマンションの価格が
相続の発生までに下がる可能性があるなどリスクもあります。
売買時の諸費用や値下がり等のリスクを考えると、
課される相続税率が高くなければ、この節税は慎重に考える方が良いでしょう。

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