非課税枠を利用した生前贈与
2012-12-26
年110万円の非課税枠を利用した生前贈与。
この範囲内で贈与をしても、
節税の効果を実感できないのが本音ではないでしょうか?
しかし、生前贈与による節税のポイントは、
「なるべく長期にわたって、多くの人に贈与する」ことです。
非課税枠は110万円と小さいですが、
例えば、子2人と孫3人に毎年100万円ずつ贈与したとします。
これを10年間続ければ「500万円×10年=5,000万円」を
無税で贈与できるのです。
また、孫への贈与は、子へのそれよりメリットがあります。
世代を一つ飛ばすことで相続税が2回課税されるところを
贈与税の課税1回で済むのと、
万が一、親が亡くなっても、3年以内の贈与財産を
相続税の課税対象にする(生前贈与加算)必要がないからです。
ただし、贈与は贈る側ともらう側の合意で成立するので、
子や孫の名義の口座にお金を振り込み、
その通帳や印鑑を贈る側が管理していれば贈与になりません。
注意すべき点はありますが、
贈与には対象者に制限がなく、
時間をかけるほど節税効果は高まります。
実行に不安のある方は、税理士に相談してみられてはいかがでしょう?
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