少ない財産でも遺言書で対策を
2012-12-12
「うちには相続争いをするほどの財産はないし大丈夫」、
「うちの子供たちは仲が良く、もめることはないだろう」
と思っている方、そんな方こそ注意が必要かもしれません。
2010年に家庭裁判所で調停などが成立した「遺産分割事件」の74%が、
不動産を含む遺産額が5000万円以下のケースだそうです。
(平成24年6月6日 日経新聞より)
相続税がかかるほどの財産がなくても、
遺産相続でもめる恐れはあるということが、
この数字で分かると思います。
なぜ少ない財産でももめてしまうかというと、
分けるのが難しい不動産が財産の大半を占めているからなんです。
おまけに不動産は評価額でももめてしまうんです。
親族間の争いは、他人同士の争いよりも激しいです。
一旦お金でもめてしまうと、関係の修復は難しいです。
大切な家族が末永く仲良く暮らせるよう、
財産の多い少ないに関係なく、対策を立てて実行することは大切です。
その対策の一つとして、遺言書の作成は有効です。
生前に死後の準備をするのをためらう人も多いと思いますが、
遺産分割事件は増加傾向にありますし、近い将来、
遺言書を作成するのが当たり前という時代が来るかもしれません。
←「相続対策と老後資金対策に有効な「賃貸併用住宅」」前の記事へ 次の記事へ「年末年始の休暇のお知らせ」→